東京檜原村の温泉 |
東京都の郊外、奥多摩周遊道(都道206号)沿いにある”三頭山荘(みとうさんそう)”という所がある。
「どこか近場の温泉」ということで、嫁様がネット検索で見つけた所である。三頭山荘のHPによれば、温泉は北海道長万部(おしゃまんべ)の二股温泉から特殊な方法でこちらまで運んでいるそうで、コスト高になるのではないかと思われたが、それほどの料金にはなっていなかった。(大人1,100円;但しJAF会員は20%割引あり)
軽いドライブも兼ねて奥多摩方面に向かったが、現地に着いたのがまだ少々早かったようで、温泉はオープンしていなかった。嫁様と2人で近所を散策したりして時間を潰し、オープンと同時に風呂に入ることにした。
風呂は内湯と露天の2つの浴槽しかなかったが、露天風呂はビルの屋上に造られていて、非常に眺めも良く気持ち良いものだった。
内風呂から露天風呂には室内に作られた階段を上って行くようになっているのが、チョット珍しく感じられた。内湯も大きな一面の窓から外の景色を楽しむことができるようになっていた。
この日は、まだ時間が早かったせいか、他の客が誰もいない貸切状態だったため、1人で内湯、露天を出たり入ったりしてしまった。
ゆっくり風呂を堪能すると、少し休憩してから風呂のある建物を出た。この建物が「別館」となるのか、「本館」と称する古い農家のような建物があり、覗いて見ると、食事処のようになっているようで、入口にメニューが置いてあった。
セットメニューがメインのようだったが、時間もまだ昼には早い時間だったため、次回に試してみようかなどと考えていると、「岩魚(イワナ)」、「山女魚(ヤマメ)」の文字が目に入って来た。食事をするほどではないが、「10時のおやつ」的にチョット試してみたくなり、嫁様と1匹ずつ食べてみることにした。
すると、板さんらしき若者が別館前の池で泳いでいるイワナとヤマメを網ですくうというので、興味津々でその様子を見学した。
ヤマメとイワナを入れたバケツを持って奥に入って行った板さんを見送りながら、夫婦は古い農家(本館)の広間に並べられたテーブルの一角に陣取って、2種の魚の料理(塩焼き)を待った。やがて出て来た塩焼きの魚は、何れもとても美味しかった。
ゴールデンウィークが終わった5月中旬の週末は、天気が良く、日向では少々汗ばむ感じもあったが、木陰に入ると風がまだ少し肌寒く感じられる日だった。
夫婦は、愛車「Cady」嬢に乗り、家路に着いた。