豊田、名古屋観光 |
愛知県豊田市(とよたし)。愛知県のほぼ中央に位置し、人口は名古屋市に次いで県内第2位だそうである。しかし、全国的には日本を代表する大企業「トヨタ自動車」の企業城下町としての方が有名である。
今回このトヨタの本拠地に向かうことになった。理由は簡単。愛車「SAAB」の後継車を実地検分するためである。
相変わらず早朝、まだ夜も明けない時間に東京の自宅を飛び出すと、一路名古屋方面に向けて高速道をひた走った。
豊田に着いたのは、朝8:00を回っていた。嫁様の事前調査によりピックアップされた喫茶店を探し出すと、ビル(コモスクエア)の地下駐車場に「Pちゃん」を止めた。
店の名は「楽風」。今回の豊田でのメインテーマ「名古屋(豊田?)流モーニングセットを食べたい」により、見事嫁様のお眼鏡に適った1店である。
ご存知の方も多いと思うが、名古屋流モーニングセットは、そのコストパフォーマンス(豪華な内容の割りに値段が安い)にあると言ってよいだろう。嫁様の「1度あのモーニングを食べてみたい」が叶った瞬間だった。
モーニングを食べ終え、店を後にすると、今度は私の「今日のメイン目標」である中古車ディーラーを目指した。
予めネットで目を付けていたその車は、2011年型赤の「キャデラックCTSスポーツワゴン」である。新車では手が出せない同車も、中古になればかなりリーズナブルになる。走行距離は19,000kmと低走行。しかも一応のオプションは既に着いている。後は実車を見るだけだ。
ディーラーに着くと早速キャディの運転席に座る。エンジンキーを回すがエンジンがかからない。「え?」と思う間もなく「ブレーキペダルを踏みながらキーを回してください。」との店員(店長)の指示。指示通りの操作でエンジンが始動した。「Pちゃん」や「SAAB」の2Lのエンジンとは違う、如何にも大きい排気量のエンジンの音だ。しかしその音もつかの間で、間もなく音は非常に静かになり、「最近の車はアメ車でもこうなんだ」と感心させられた。
その後は、いつの間にかサインと印鑑を書類に押して、目出度く「ご成約」となっていた。納車は7月末頃とのこと。そんなに早く納車に?と思ったが、考えてみればこの車、まだメーカー保障が残っているので、ディーラーで整備をする必要が無い訳である。時間が取られるのは、名義変更、駐車場登録、ナンバー登録など一連の登録作業だった。
2時間ほどかかった手続きも終わり、ディーラーを後にすると、一路名古屋市にある「熱田神宮」を目指した。
熱田神宮も1度は来て見たかった所であり、今回その希望がようやく叶った訳である。熱田神宮の主祭神は「熱田大神(あつたのおおかみ)」で三種の神器の1つ「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」とされている。
「三種の神器」とは八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)(草薙剣)を指すとさせているが、これは天皇即位における必須条件ともされていることから、私は本来これらの物は宮中にあるべきものと考えていた。しかし実際には、熱田神宮に草薙の剣があり、伊勢神宮(内宮)には八咫鏡が、皇居には八尺瓊勾玉が保存されているという話であり、天皇の元に三種全ては揃っていない。聞く所によれば、剣と鏡はそのレプリカが天皇の元に置かれているそうである。
更に薀蓄を述べると、壇ノ浦の合戦(源平合戦)で安徳天皇が海に飛び込み自害したが、その時に三種の神器を持って入水したため、後から鏡と勾玉は回収できたが、草薙の剣だけは回収できなかったという話があり、これをもって「安徳天皇より後の天皇は天皇の資格がない」という話もあるようだ。しかし、熱田の地に剣を置いて行ったのは「日本武尊(やまとたけるのみこと)」とされているため、壇ノ浦で無くなった剣はレプリカとも考えられる。本当かな???
こんなこと、あんなことを考え、思い出しながら名古屋市という都会の中に鎮座している熱田神宮の9万坪とも言われる広大な敷地を、夫婦で散策して来たのである。